認知症について

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認知症とは?

正常だった脳の働きの低下

「ものをどこにしまったか分からない」
「人の名前が思い出せない」など、年をとると、多少のもの忘れはあるものです。しかし、認知症はそのような加齢によるもの忘れとは違い、今まで正常だった脳の働きが低下していく状態です。ほんのさっきの出来事が思い出せない、新しいことを憶えられない、日付や曜日がわからない、道具や家電製品を上手く使えなくなるなどの困難が生じ、だんだんと以前のように日常生活が上手に送れなくなってきます(中核症状)。
やがて中核症状を元にした行動が現れ始め(徘徊やせん妄など)、本人だけでなく周りの人々にも影響を及ぼしはじめます(周辺症状)。
また「認知症」という言葉そのものは病名ではありません。そういった特有の症状を総称する言葉であり、その認知症のもとになる病気が様々にあるのです。

もの忘れと認知症の違い

もの忘れと認知症の違い

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原因となる様々な疾患

上で述べたとおり、認知症の原因となる病気は様々なものがあります。 いくつか代表的な病気について解説いたします。

認知症の原因となる疾患の割合

また、見た目や言動だけではどの認知症か判断出来ない場合も、画像診断により原因を確定することが可能です。 当院では、富永病院大野記念病院画像診断クリニックと提携し、このような画像診断も行っております。

画像診断による判定

<原図> 東京医科大学病院 老年病科 羽生 春夫 教授



治療が困難な病気
アルツハイマー病

認知症の中でも最も多い病気といわれています。
未だにはっきりとした原因はわかっていませんが、脳細胞が急激に減り、脳が萎縮して徐々に小さくなっていきます。それにより、知的能力が失われ、最終的には人格崩壊までもたらす場合もあります。
多くの場合、徐々に症状がで出はじめ、もの忘れなどがゆっくりと進行していき、「最近の出来事はすぐに忘れるが、古いことは比較的よく覚えている」という特徴があります。
進行すると、場所や時間、人物などの認識ができなくなり、身体的機能も低下して動きが不自由になっていきます。
しかし、進行には個人差があり、わずか数年で寝たきりになってしまう人もいれば、長い年月を自立した生活で送っている人もいます。
また、アルツハイマー型認知症はもの忘れだけでなく、抑うつや妄想などの心の病として発覚する場合もあります。

健常者とアルツハイマー患者の脳比較画像 <原図> 東京医科大学病院 老年病科 羽生 春夫 教授




左から、20代健常者・70代健常者・70代アルツハイマー患者の診断画像です。 下段の画像では、20代健常者と70代健常者に目立った違いは見られませんが、アルツハイマー型認知症では明らかに海馬領域(黄色い矢印の部分)の萎縮が見られます。

前頭側頭型変性症

脳の前の部分(前頭葉)と横の部分(側頭葉)が徐々に萎縮していく病気です。
初老期に発症することが多く、若年性認知症の原因として知られています。大きな特徴としては、もの忘れよりも、決まった時間に同じ行動(常同行動)を繰り返したり、万引きや暴力的な行動など、人の気持ちを考えないような行動が目立ちます。
本人の意識はしっかりしており、記憶や認知機能の低下も少ないため、人格の変化から精神疾患と間違われることもあります。また、 常同行動を妨げられると、思うように行動できないイライラから暴力をふるってしまう場合もあります。これは、前頭葉が理性を保ったりや人の気持ちを推し量って行動を決める部分であり、前頭葉の異常によって理性などが保たれなくなるためです。

レビー小体病

アルツハイマー病に次いで多い病気です。男性の方がわずかに多く発症するとされています。「レビー小体」とは、脳の神経細胞の中に、何らかの原因によってできてしまう変異のことです。
これが認知機能を操る大脳皮質という部分に多く広がり、最初は軽いもの忘れの症状が出ますが、初期のうちから幻覚・幻視(実際は何もないのに「人がいる」「壁に虫が這っている」ように見えるなど)が多く現れます。
また、気分の浮き沈みが激しく、1日の中で無気力と興奮を繰り返したりもします。
さらに、「レビー小体」は大脳皮質ではなく脳幹に出た場合はパーキンソン病の原因となるため、レビー小体型の認知症患者にもパーキンソン病のような歩行障害や体の固さが出てきたり、自律神経にも影響を及ぼすため便秘や失禁・血圧の調整障害が見られます。


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予防が重要な病気

脳梗塞・脳出血などの血管障害

脳梗塞や脳出血などの脳血管障害発作によって、脳の血管が詰まったり破れたりすることで生じる認知症です。血液による供給が絶たれると、その部分の脳細胞は即座に死滅します。そうして脳細胞が減少してゆき、認知能力にさまざまな障害が生じます。また、脳血管障害には「無症候性脳梗塞」という自覚症状のないまま小さな梗塞が起こるものがあります。
脳が損傷を受けた部位によって症状にムラがあります。歩行障害や手足のしびれなどとして現れてくることもあります。

アルツハイマーと脳血管性認知症の違い <原図> 東京医科大学病院 老年病科 羽生 春夫 教授


しかし、脳梗塞や脳出血の原因に糖尿病や肥満・高血圧などの生活習慣病が大きく関わっており、それを改善することで防げる認知症と言えるでしょう。

治療が可能な病気
正常圧水頭症

正常圧水頭症は、頭の中や脊髄の表面を流れる髄液(ずいえき)が、脳の中心にある脳室(のうしつ)と呼ばれる場所に溜まり、周りの脳を圧迫することによって歩行障害・物忘れ、尿失禁などが出る病気です。
髄液の溜まりを解消すれば症状がおさまるため、「認知症だから」とあきらめず、早期発見と早期治療が大切な病気です。

慢性硬膜下血種

頭部の打撲などにより、脳の表面に微量の出血あるいは脳脊髄液(のうせきずいえき)がたまって、その反応でつくられる膜から少しずつ出血が繰り返され、大きくなった血腫が脳を圧迫して起こる病気です。頭部を打撲しても、直後に症状が出ることはなく、2週間〜3ヶ月の間にじわじわと出血します。きっかけになる頭部外傷がはっきりしないこともまれではありません。50歳以上の男性に多いと言われますが、お酒をよく飲む人など若い人でも珍しいことではありません。
脳が圧迫されることにより、もの忘れや歩行障害などが現れますが、血腫を取り除くことにより脳が正常に戻り、もの忘れなどもなくなります。

甲状腺機能低下などの代謝性疾患

甲状腺ホルモンの低下により、体のむくみや体温の低下・皮膚の乾燥・無気力などが現れます。
一見老化現象と似ているため、本人も周りの人々も、年のせいだと思い込んで、認知症の症状を進行させてしまうことがあります。

脳炎・髄膜炎などの炎症性疾患

細菌などによって脳や髄膜が破壊され、頭痛や発熱、意識障害などが起こります。

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参考資料:かかりつけ医認知症対応力向上研修

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