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介護者が最初に気づく変化と認知症ケアの基本

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認知症とは?

介護者が最初に気付く変化

  • ◎同じ事を言う・聞く
  • ◎興味や関心の消失
  • ◎日課をしなくなった
  • ◎怒りっぽくなったなど

まず、認知症の症状に最初に気付くのは誰でもない本人です。しかし、素直に「私は認知症かもしれない」と伝えられる人はやはり少ないでしょう。
また、周りにうまく伝えられず、不安な気持ちを抱えたまま過ごしている人もいます。
変化に気付いたら、早く治療すれば進行を抑えられるということを伝えてあげましょう。

認知症ケアの基本

当院ではまず、本人の健康状態や周辺症状の状態を詳しくヒアリングします。
またご家族の負担や、困っていることなどがありましたら些細なことでもお話しください。

●身体疾患の有無のチェックと治療
感染症・脱水・便秘など
●薬物の副作用や急激な中断のチェック
●不適切な環境やケアのチェックと改善
騒音・不適切なケアなど
●介護サービスの利用
改善がみられない場合は、薬物療法へ

薬物療法と非薬物療法

認知症の症状に対して、現在ではさまざまな薬がありますが、認知症の現れ方が人によって違うように、皆が同じ症状に同じ薬をのんで効くわけではありません。また、効き目が出るまでの日数も様々です。本人も周りの人々も、「飲んでいるが効かない」とすぐにあきらめてしまわずに、根気よく続けることが大切です。また、「言われたとおり飲んでいるが本当に効いているのだろうか」と不安になることもあると思いますが、不安で飲むのをやめてしまう前に、遠慮せず医師に相談してみましょう。

薬物療法で大切なこと

●薬の管理
薬の飲み過ぎ・飲み忘れを防ぐため、本人または周囲の人々(介護者の方など)によってきちんと管理できることが必要です。
●薬の効果と副作用の観察が行えること
本人が一人暮らしの場合でも、訪問看護などの介護サービスを通じて様子をうかがいます。
●定期的な通院と服薬指導
薬の効き目を診たり、本人または介護者の方が気付いたことや不安に思うことなど、より効果的な治療ができるよう定期的な受診が必要です。

●非薬物療法の例

行動に焦点をあてた療法

個別対応・環境調整
不規則・偏った食生活、運動不足になりやすい環境など、認知症原因になりうる環境を改善します。
生活習慣病の予防になることは、認知症の改善にもつながります。また、積極的に余暇を活用したり社会的活動に参加し、脳の働きを活発に保ちます。

感情に焦点をあてた療法

回想法
認知症の記憶障害が進んでいても、古い記憶は残っていることが多いため、過去の懐かしい思い出を語り合ったり、誰かに話したりすることで脳が刺激され、精神の安定を促す療法です。
長く続けると、認知機能が改善することも明らかにっており、日本でも広く認知症のリハビリテーションに利用されています。
専門家の指導を受けながら行う方法と個人で行う方法がありますが、ご家庭でも日常生活のなかでちょっとした思い出話をしたり、本人が昔を懐かしく思い出すようなものを用意しておくと良いでしょう。
バリデーション療法(確認療法)
バリデーションとは、もともと「確認する、認める」という意味があります。認知症の方が騒いだり、徘徊したりすることに対し、間違いを正そうとするのではなく「なぜそういう行動に出るのか」をその人の状況や人生に合わせて考え、対応します。 やがて認知症の方の気持ちが落ち着き、介護者との信頼関係が深まり、症状の悪化を防ぐことにつながるとされています。

刺激に焦点をあてた療法

音楽療法
ただ音楽を聴くだけでも効果はありますが、一緒に歌ったり演奏したりすることで、さらに脳の動きを活発にして認知症の進行を遅らせたり、改善させます。
芸術療法
絵画や粘土細工など、ジャンルにとらわれることなく自分の思うままに表現していきます。言葉をうまく話せない認知症の方など、言葉にできない部分の感情などを発散することができ、また作品が出来上がったときの達成感がストレス解消にもなり、不安やストレスを取り除きます。
ペット療法
犬やネコなどの動物に触れたり、一緒に遊んだりして情緒の安定や問題行動の減少をはかります。一緒に散歩に行ったりなど、体を動かすことにもなります。
園芸療法
土に触ったり、植物を育てる課程で「芽がでてきた」「花が咲いた」という達成の喜びを味わうことができます。
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